体温
- 生体恒常性(ホメオスタシス)とは、体温調節にみられるように、外部環境などが変化しても身体内部の状態を一定に保つ仕組みをいう。
- 体温調節中枢は視床下部にあり、産熱と放熱とのバランスを維持し、体温を一定に保つよう機能している。
- 発汗には、体熱を放散する役割を果たす温熱性発汗と、精神的緊張や感動による精神的発汗とがあり、労働時には一般にこの両方が現れる。
- 体内での熱の産成は、主に栄養素の酸化燃焼又は分解などの化学的反応によって行われる。
- 発汗のない状態でも皮膚及び呼吸器から1日約850gの水の蒸発があり、これを不感蒸泄という。
- 発汗量が著しく多いときは、体内の水分が減少し血液中の塩分濃度が増加するため、痙攣を起こすことがある。
- 産熱は、主に栄養素の酸化燃焼又は分解などの化学的反応によって行われ、放熱は、ふく射(放射)、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われる。
- 体温が正常以下になると、皮膚の血管を収縮させて血液量を減少させ、体外に放散させる熱の量を減らしたり、代謝活動を高める。
- 体温が必要以上に上昇すると、皮膚の血管を拡張させて血流量を増やし、汗腺の働きを活発にして発汗を促す。また、体内の代謝活動を抑制し、熱の産生量を減らす。
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【 更新日: 2011-10-22】