第2種衛生管理者:R2年上期:問3
問3
労働安全衛生規則に基づく医師による健康診断について、法令に違反しているものは次のうちどれか。
選択肢
解説
正解:2. 雇入時の健康診断の項目のうち、聴力の検査は、35歳及び40歳の者並びに45歳以上の者に対しては、1,000Hz及び4,000Hzの音について行っているが、その他の者に対しては、医師が適当と認めるその他の方法により行っている。
選択肢1(「労働安全衛生規則 第四十四条:定期健康診断」参照)
「医師による健康診断を受けた後、3か月を経過しないものを雇入れる場合、健康診断の結果を証明する書面を提出した場合には健康診断項目を省略できる」旨が規定されています。
選択肢2(「雇入時健康診断」「労働安全衛生規則 第四十四条:定期健康診断」参照)
聴力検査については、1,000Hz及び4,000Hzの音を用いるオージオメータによる検査をします。35歳及び40歳を除く45歳未満の人について、医師が適当と認める検査方法によることができるケースは、定期健康診断の場合であり、雇入れ時健康診断の場合にはそのような例外はありません。
選択肢3(「労働安全衛生規則 第四十三条:雇入時の健康診断」参照)
事業者は特定業務に常時従事する労働者に対して配置換えの際、および6か月以内毎に1回、定期に健康診断を行わなければなりません。この特定業務には深夜業を含む業務も含まれます。ただし、胸部エックス線検査及び喀痰検査は1年以内毎に1回行えば足りるものとされています。
選択肢4(「労働安全衛生規則 第五十一条の二:健康診断の結果についての医師等からの意見聴取」参照)
健康診断の結果に基づく医師からの意見聴取は、健康診断が行われた日から3か月以内に行わなければなりません。
選択肢5(「労働安全衛生規則 第五十二条:健康診断結果報告」参照)
常時50人以上の労働者を使用する場合、定期健康診断結果報告書を所轄労働基準監督署長に提出しなければなりませんが、雇入れ時健康診断は義務付けられていません。
※この解説は、当サイト独自の見解によります。この内容について、中央労働災害防止協会等の関係機関に問い合わせても、解答は得られません。
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【 更新日: 2020-11-9】