労働衛生管理統計

生体から得られたある指標が正規分布という型をとって分布する場合、そのばらつきの程度は、分散や標準偏差によって表される。
異なる集団の比較は、平均値が異なれば集団も異なった特徴を有すると評価されるが、平均値が等しくても分散が異なっていれば、異なった特徴を有する集団と評価される。
疫学において、ある事象と健康事象との間に因果関係が成り立っているとするためには、「時間的先行性」「関係の普遍性」「関係の強さ」「関係の特異性」「関係の一致性」
正常の人を有所見と判定する率（偽陽性率）は低くなるが、有所見の人を正常と判定する率（偽陰性率）は高くなる。この検査法の有効性の指標には敏感度と特異度があり、両者とも高い値になるように検査法とスクリーニングレベルを設定する。
偽陽性者は精密検査で異常なしとすることができるため、偽陰性者を少なくするスクリーニングレベルを設定することが多い。
有所見率とは、健康管理統計において「ある時点における検査の有所見者の割合」のことである。
発生率とは「一定期間に有所見が発生した人の割合」のことである。
データがバラツキをもって分布する集団の特徴を表現する指標にはいくつかのものがあるが、データの代表値としてどの指標を用いるかは、データの内容と分布の形によって異なる。
生体から得られた諸指標は、その測定値又は対数変換値が、正規分布といわれる形の分布を示すことが多い。
労働衛生管理統計は、記録や指標を客観的、統一的、継続的に分析、評価することによって、当該事業場における衛生管理上の問題点を明確にする。

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【更新日: 2011-10-22】