第2種衛生管理者：H29年下期：問3

問3

　衛生委員会に関する次の記述のうち、法令上、正しいものはどれか。

選択肢

	1.	衛生委員会の議長は、衛生管理者である委員のうちから、事業者が指名しなければならない。
	2.	衛生委員会の議長を除く全委員は、事業場の労働組合又は労働者の過半数を代表する者の推薦に基づき指名しなければならない。
	3.	衛生委員会の委員として、事業場に専属でない産業医を指名することはできない。
	4.	衛生委員会における議事の概要は、委員会開催の都度、遅滞なく、所定の方法によって労働者に周知させなければならない。
	5.	衛生委員会は、毎月1回以上開催するようにし、重要な議事に係る記録を作成して、5年間保存しなければならない。

解説

正解：4. 衛生委員会における議事の概要は、委員会開催の都度、遅滞なく、所定の方法によって労働者に周知させなければならない。

「安全衛生管理体制：第十八条：衛生委員会」にかかれています。また、「第十七条：安全委員会」第三～五項は準用されます。

選択肢1は、第十七条の第三項が適用されます。議長は「総括安全衛生管理者又は総括安全衛生管理者以外の者で当該事業場においてその事業の実施を統括管理するもの若しくはこれに準ずる者のうちから事業者が指名した者」がなります。よって誤りです。

選択肢2は、第十七条の第二項が適用されます。「第一号の委員以外の委員の半数については、当該事業場に労働者の過半数で組織する労働組合があるときにおいてはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときにおいては労働者の過半数を代表する者の推薦に基づき指名しなければならない」とあり、委員全員ではなく半数なので誤りです。

選択肢3は、「産業医のうちから事業者が指名した者」とあり、専属か否かについては触れられていないため誤りです。

選択肢5は、「第二十三条：委員会の会議」第四項に「三年間保存」とあるため、誤りです。

選択肢4は、「第二十三条：委員会の会議」第三項にかかれています。正しい内容なのでこの問いの正解になります。

※この解説は、当サイト独自の見解によります。この内容について、中央労働災害防止協会等の関係機関に問い合わせても、解答は得られません。

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【更新日: 2018-5-16】