呼吸用保護具

型式検定合格標章のある防じんマスク

防毒マスクの吸収缶は、対象となるガスの種類に応じて選択する。

気密性、作動性、老化の程度について、使用前点検を必ず行う。

面体のある保護具は、事前に面体と顔面との密着性を試験し、密着性が悪ければ使用してはならない。なお、面体と顔面の間にタオルを入れると、密着性が低下するので着用しない。

酸素濃度が18％未満の場所。このときに使用するのは送気マスク。

有害ガスの存在する場所

対象となるガスの種類や濃度がわからない場合

送気マスクか自給式呼吸器。高濃度の場合は、防毒マスクの吸収能力が短時間で低下するため。

1. 安全帯、命綱を使用する
2. 安全区域に最低1名の監視者を配置する
3. 安全区域に呼吸用保護具、救命用具を準備する
4. 作業者と監視者が連絡できる手段を講じる
5. エアラインマスクを使用していて給気が停止・減少したとき自動的に給気源を切り替え、警報装置を設置する

1. 作業前に、酸素濃度、可燃性物質・有害物の濃度を測定する
2. 作業中は換気をできる限り行い、可燃性物質、有害物の濃度、酸素濃度を測定する

1. 保護具の故障
2. 保護具内への有害物質等の漏れを感じたとき
3. 警報が鳴ったとき
4. 保護具の使用可能時間が残り少なくなったとき
5. 呼吸抵抗が増加、減少した場合
6. 保護具着用中に気分が悪くなったとき
7. その他異常があったとき

衛生管理者、作業主任者など、労働衛生に関する知識、経験を有する者のうちから、各作業場ごとに選任する。

着用者の教育、訓練、保護具の点検、保守管理

1. 環境空気の有害の程度
2. 保護具の有効性及び選択した理由
3. 保護具の機能、特徴、使用上の注意事項
4. 点検、保守管理方法
5. 緊急時の認識、対処法
6. 法令、規則
7. その他

1. 保護具の着脱方法
2. 保護具の調節方法
3. 面体を使う場合の密着性判定の方法
4. 使用可能時間を認識する方法
5. 保護具の不具合の発見方法と対策
6. 消耗部品の交換時期の認識方法
7. 保護具の保守、点検方法

個人用は必要に応じて行い、共同使用のものは着用者が替わる都度、行う。

1. 使用説明書を読み定期点検を行う
2. 保護具に衝撃を与えないようにする
3. 保護具が破損、老化、交換時期を過ぎているときは廃棄、修理、交換を行う

面体内ろ過材の裏に汚れが認められた場合

栓のあるものは上下に栓をする。栓のないものは気密性のよい袋に入れて外気を遮断する。

1. ほこりの少ない場所
2. 直射日光、有害光線が当たらない場所
3. 高温、低温、多湿ではない場所
4. 保護具に悪影響の物質のない場所

1. 法令、規則、説明書などを考慮して基準を定める
2. 廃棄用の保護具は再使用されないようにする