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有害生物

患者の診療・看護・検査、微生物研究業務で感染するもの(答え

ウイルス、細菌などの病原体

家畜の飼育、皮革製品製造、廃品回収、動物、獣毛、皮革を扱う業務で感染するもの(答え

ブルセラ症、炭疽病

土木工事従事者、街路清掃、じんあい処理業務で感染するもの(答え

ワイル病(ねずみの糞尿に含まれるレプトスピラで汚染された湿潤地で罹患する)

秋田県、新潟県、山形県の河川流域での土木工事、護岸作業、農作業で感染するもの(答え

つつが虫病

職場で罹患する感染病(答え

ウイルス性肝炎(A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎)

A型肝炎は、A型肝炎患者やウイルスキャリアの糞便により汚染されたものを飲食することで感染する。

B型・C型肝炎は、ウイルスキャリアの血液を介して感染する。

食中毒の種類(答え

細菌性食中毒、自然毒、有害化学物質

細菌性食中毒は、感染型(細菌そのものに毒性がある)と毒素型(細菌が毒素を産出する)がある。

感染型の代表は、腸炎ビブリオ(病原性好塩菌)サルモネラ菌病原性大腸菌ウエルシュ菌セレウス菌カンピロバクターである。

  原因菌 原因食品 潜伏期 症状と経過
感染型 腸炎ビブリオ 魚介類 10~20時間 腹痛、下痢、以後良好
サルモネラ菌 糞尿に汚染された食品、鶏卵 6~48時間 急性胃腸炎型
毒素型 ブドウ球菌 握り飯、あんこ、弁当 0.5~3時間 嘔吐、腹痛、下痢、回復は早い。毒素は耐熱性。
ボツリヌス菌 缶詰、いずし 2時間~8日 神経症状、致死率高

毒素型の代表は、ブドウ球菌エンテロトキシンと、ボツリヌス菌ボツリヌストキシンである。ブドウ球菌による食中毒は頻度が高く、死に至ることは少なく、回復も早い。ボツリヌス菌は神経毒であり、発生頻度は少ないが致死率は高い。

自然毒の代表は、フグ中毒(テトロドトキシン)きのこ毒がある。

化学物質による食中毒は、有害食品添加物(チクロ、AF2)農薬蛋白質の腐敗によるアミン類カビ、事故による化学薬品汚染などがある。

感染性胃腸炎(答え

感染性胃腸炎の原因菌には、ノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルス、アデノウイルスなどがあり、主な症状は、腹痛、下痢、嘔吐、発熱。症状の見られる期間は短い。
経口感染する。これらの胃腸炎は主に冬季に流行し、たびたび集団で発生する。

O-157やO-111は、腸管出血性大腸菌と呼ばれ、ベロ毒素(又は志賀毒素)と呼ばれる毒素を産生する。この毒素は赤痢菌が産出するものと同じであり、赤痢と同様に出血を伴う下痢が起こる。

ノロウイルスの潜伏期間は、24~48時間で、感染しても発症しない場合もある。
また、アルコールや高温、乾燥、酸といった消毒・殺菌効果のあるものに対して強い抵抗力がある。
毒素は発生させず、十二指腸付近の小腸上皮細胞を脱落させ、特有の症状を発生させる。

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【 更新日: 2011-10-22

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