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視環境(採光、照明、彩色など)

局部照明だけに頼ると、照度が不均一になり眼の疲労の原因となるので、全般照明を併用する

作業面と作業場全体の明るさの、最大と最小の照度差が、平均照度の30%以内になるようにする。

1ルクスとは(答え

1lx(ルクス)は、1cd(カンデラ)の光源から、1m離れたところでその光に直角な面が受ける明るさ。

全般照明の照度は、局部照明による照度の1/10以上であることがよい。
また、隣り合った部屋や廊下などの照度の差は大きくしない。特に、入り口付近の内部は、鉛直面照度を1000lx以上にするのがよい。

間接照明とは(答え

光源からの光を壁等に反射させた照明。

最低限度の照度の基準

精密な作業 300lx以上
普通の作業 150lx以上
粗な作業 70lx以上

光の方向

視線の前方であまり高くないところから来る光は、眩輝を感じ、十分に見ることができない。前方から明かりを取るときは、眼と光源を結ぶ線と視線とが作る角度を、30°以上とする。
視線と40°の方向から眩輝線がくると、照度の42%は無駄になる。
四方八方から同じくらいの明るさが来ると、影がなくなり立体感がなくなる。

採光

南向きの窓は、夏は直射日光が少なく、冬は多い。北向きの窓は、直射日光は入らない1年中平均した明るさが得られる。

採光には、開角と仰角が大きくなるので、に長い窓がよい。

開角とは、室内の1点と窓の上辺を結ぶ線が、その1点と窓外の隣接建物の頂点と結ぶ線とで作る角度。5°以上が必要。

仰角とは、室内の1点と窓の上辺を結ぶ線が、その1点における水平線とで作る角度。28°以上が必要。入射角ともいう。

天窓は、普通の窓の約3倍の採光効果がある。

窓面積は、広い方がよく、床面積の1/5以上が必要。ただし、広すぎると空調の能率が悪くなる。

理想的な電燈照明(答え

高齢者は、若年者に比較して、一般に、高い照度が必要であるが、水晶体の混濁により、まぶしさを感じやすくなっている場合もあるので、注意が必要である。

  1. 適当な照度
  2. 眩輝を起こさせない
  3. 作業面とそれ以外の明るさの差が少ない
  4. 光源が動揺しない
  5. 強い影をつくらない
  6. 光の質が作業の性質に適している

彩色

眼の高さ以下は、眩輝を防ぎ汚れを目立ちにくくし、安定感を出すために濁色を使用し、眼より上方の壁や天井は、照明効果をよくするため明るい色を用いる。

仕事の性質に合わせた色を用いたり、環境の影響を緩和するような色を使う。

作業を容易にし、安全上有効なものにするため、配線や配管等は、彩色標示する。このときの色は、対比が明らかなほうがよい。

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【 更新日: 2011-10-22

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