肝臓
肝臓の重さは(答え)
約1200gで、体重の約1/45。
肝小葉とは(答え)
肝細胞の集合体。中心を中心静脈によって縦に貫かれ、中心静脈の周囲には肝細胞が放射状に配列されている。肝小葉は、肝臓の機能的最小単位。
肝臓の機能(答え)
(1)グリコーゲンの生成及び分解(詳しく)
門脈血に含まれるブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄え、血液中にブドウ糖が不足するとグリコーゲンをブドウ糖に分解して血中に出す。また、アミノ酸や脂肪からもグリコーゲンをつくる。
(2)門脈とは(答え)
脾臓、消化器からの血液を集めて肝臓に運ぶ静脈。
(3)アルブミンの生成とアミノ酸の処理(詳しく)
血漿蛋白質(アルブミン、グロブリン、フィブリノーゲン)をつくる。また、不要のアミノ酸を分解して尿素にする。尿素は腎臓から排泄される。
(4)脂肪代謝(詳しく)
脂肪酸を分解したりコレステロールをつくる。コレステロールやリン脂質は、細胞膜の成分となる
また、コレステロールとリン脂質を合成し、また、余剰の蛋白質と糖質を中性脂肪に変換する。
(5)胆汁の分泌(詳しく)
肝細胞からは1日約1000mlの胆汁を分泌する。胆汁はアルカリ性の消化液で、酵素は含まれないが、脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
(6)解毒作用(詳しく)
血液中の有害物を分解し、無害に変える。生成物は胆汁中に排泄されたり、腎臓から尿の成分として排泄される。
(7)血液凝固物質や血液凝固阻止物質を生成する(詳しく)
血液凝固物質には、フィブリノーゲン、プロトロンビンがある。
血液凝固阻止物質には、ヘパリンがある。
肝臓の機能検査の種類(答え)
血清トランスアミナーゼ(GOT、GPT)、γ-GTP、アルカリフォスファターゼ、ウロビリノーゲン。このうち、GOT、GPT、γ-GTPは、一般健康診断(雇入れ時及び定期)で行われる。
GOT、GPT、γ-GTPは、肝疾患のときに上昇する。特にγ-GTPはアルコール性肝障害の指標となる。
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【 更新日: 2011-10-22】