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第1種衛生管理者：H24年上期：問1

問1

　常時８００人の労働者を使用する、ある製造業の事業場の有害業務及び衛生管理者の選任の状況は、次の①及び②のとおりである。
　この事業場の衛生管理者の選任についての法令違反の状況に関するＡからＤの記述について、正しいものの組合せは(１)～(５)のうちどれか｡

① 有害業務
　製造工程において多量の高熱物体を取り扱う業務に常時３０人の労働者が従事しているが、他に有害業務はない。

② 衛生管理者の選任
　選任している衛生管理者数は３人である。
　このうち、１人は、この事業場に専属でない労働衛生コンサルタントで、衛生工学衛生管理者免許を有していない。
　他の２人は、共に、この事業場に専属で、衛生管理者としての業務以外の業務を兼任しており、また、第一種衛生管理者免許を有しているが、衛生工学衛生管理者免許を有していない。

Ａ　選任している衛生管理者数が少ないことが違反である。

Ｂ　衛生管理者として選任している労働衛生コンサルタントがこの事業場に専属でないことが違反である。

Ｃ　衛生工学衛生管理者免許を有する者のうちから選任した衛生管理者が１人もいないことが違反である。

Ｄ　専任の衛生管理者が１人もいないことが違反である。

選択肢

1.
2.
3.
4.
5.

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解説

正解：5．C，D

Ａは、「労働安全衛生規則　第七条：衛生管理者の選任」第一項第四号の表によると、三人選任することになっているので問題ありません。

Bは、「労働安全衛生規則　第七条：衛生管理者の選任」第一項第二号及び、「第十条：衛生管理者の資格」によると、労働衛生コンサルタントから衛生管理者を選任している場合は、専属の衛生管理者を選任する必要はありません。また、労働衛生コンサルタントを専属にする必要はないので、問題ありません。

Cは、「労働安全衛生規則　第七条：衛生管理者の選任」第一項第六号にあるように、常時五百人を超える労働者を多量の高熱物体を取り扱う業務に従事させる場合、衛生管理者のうち一人を、衛生工学衛生管理者免許を受けた者のうちから専任しなければなりません。この問いでは3人のうちで衛生工学衛生管理者免許を有している人はいないので、違反になります。

Dは、「労働安全衛生規則　第七条：衛生管理者の選任」第一項第五号ロにあるように、常時五百人を超える労働者を多量の高熱物体を取り扱う業務に従事させる場合には、衛生管理者を専任にしなければなりません。この問いでは衛生管理者を選任にしていないので、違反になります。

※この解説は、当サイト独自の見解によります。この内容について、中央労働災害防止協会等の関係機関に問い合わせても、解答は得られません。

 

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【 更新日: 2012-11-8】

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