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試験当日―旅行気分を味わいながら

 わたしが衛生管理者試験を受験したのは、2003年4月上旬でした。試験は午後からでした。試験会場は、関東地方では千葉県の奥にしかありません。当時は、無料で電車の時間を計算するサイトなど知らなかったので、どのくらい時間がかかるかもよくわかりません。そこで、3時間半前には家を出ました。

 JR総武線で千葉駅に出て、そこからJR内房線に乗り換え、4つ目の駅「五井駅」が、会場に最寄の駅でした。そもそも内房線なんていう電車に乗ったのは初めてで、なんと遠くまで来てしまったのか、という気がしました。電車に乗ってくる人もまばらです。当時わたしの家は、東京都板橋区でした。そこから、約2時間半で到着しました。

 駅には、東口と西口があります。東口にはバスターミナルがあり、衛生管理者試験のときだけ、直行便が臨時に運行します。試験開始までに、まだ大分時間があったので、バスは走っていませんでした。仕方がないので、喫茶店で時間をつぶそうと思ったのですが、東口には喫茶店は一軒もありません。西口に行ってみると、喫茶店が何軒かありました。そのうちの一番近い喫茶店「ドトールコーヒー」に入りました。

 ドトールに入ると、これから試験を受ける人たちでごった返していました。みんな問題集片手にコーヒーを飲んでいるので、試験を受ける目的であることは一目でわかります。わたしもコーヒーを注文して、問題集を覗き込んでいました。11時45分になって、そろそろバスもきているかなと思い、東口に移動すると、はたしてバスは運行を開始していました。

 駅から試験会場までは、結構な距離があります。遅れてしまっては意味がないので、歩いていこうなどと思うのはやめましょう。バスのほか、タクシーという手段もあります。タクシーの運転手も心得たもので、「相乗りで600円で座っていけます」と、座っていけることをアピールして、バスの乗客を獲得しようとしています。バスは400円なのですが、座れなさそうだったり、急いでいる人は、タクシーを使っていました。わたしはバスの列に並びました。バスにゆられて15~20分くらいで会場に着きます。この間ずっと立ちっぱなしが嫌なのであれば、列の順番によってはタクシーという選択肢も生きてきます。

 会場はビルです。受験票に記載されている番号で、部屋がわかれています。まず一階で、自分が使う部屋を確認します。わたしの席は一番前でした。試験開始前までは、問題集を見て最後の悪あがきをします。わたしはこういうときに「いまさら見ても仕方がない」と余裕を見せて、「やっぱり見ておけばよかった」と後悔するのは嫌なので、なりふり構わず問題集を見ます。試験開始時刻が近づくと、試験官が数名入ってきて、説明が始まりました。

 試験時間は3時間。1時間経てば、時間終了までいなくても、退出することができます。衛生管理者試験は難しい問題ではないので、3時間丸まる使うことはまずありません。わたしは1時間でいけるだろうと思っていました。問題用紙はわら半紙で、解答用紙はマークシートでした。問題は全部で44問で、すべて5択です。わたしが受験したときから44問になったと聞かされました。過去問は40問だったので、話が違うと思いましたが、たかが4問増えただけなので、すぐに気を取り直しました。そして試験開始です。

 はじめの3問で、いきなり細かい物質の名前などを聞かれ、正解がわかりません。出端をくじかれたので、かなり焦ってしまいました。しかし、4問目からは簡単な問題になったので、落ち着きを取り戻すことができました。最後まで問題を解くと、ちょうど「1時間が過ぎたので、終わった人から退出してもいい」というアナウンスが入りました。予定では1時間で出るつもりだったのですが、答えに自信を持てないものが数問あったので、それらを見直すことにしました。見直しで30分ほどかかりました。そこで、もういいだろうと思い退出しました。1番前の席だったので、退出するまではわからなかったのですが、1時間で退出する人ばかりではないようでした。わたしが退出するときでも、半分以上はまだ会場にいました。部屋から出て一階に下りると、合格したときに手続きで必要になる、免許申請書を配っていました。受からなければもらっても意味はないのですが、取りに来るのは面倒なので、とりあえずもらっておきます。会場を出ると、タイミングよくバスが待っていたので、それに乗って駅に戻りました。今からだと会社に戻っても遅くなりそうだと思い、この日は会社に連絡を入れて、特に重要な仕事はないようだったので、そのまま帰りました。

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【 更新日: 2011-10-22

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